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ナガ族。子供用のカゴ 0111-QG21
¥6,000
村の生活では必需品の竹制のカゴです。町ではプラスチック製も売っていましたが、まだまだ竹や蔓等で編んだカゴが現役で大活躍です。 これは子供用の葉物を採集するカゴですが、大人用の薪など重いものを運べる頑丈な作りのカゴもあります。これは頭にかけて提げる帯、バンドはありませんが、本来帯、バンドは必ず付属していて頭で担いで荷物を運びます。インド系の人たちは荷物を頭の上に載せて運ぶ。カゴが空な時は肩に掛けて出掛けます。 ミャンマーのナガのエリアに行った時、思うような品物がなくて立ち寄った家で譲ってもらったカゴです。個人的にはカゴの類は非常に好きですが、嵩張るしお客さんの反応もあまり良くないので躊躇したものです。 日本の竹製品も素晴らしいですが、ナガ族やタイなどの少数民族の人たちが作るカゴも負けず劣らず素晴らしい仕事をしています。囲炉裏で燻された風合いもいいです。 高さは約280mm。幅は約240mm。奥行きは210mm。 重さは166g。
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ナガ族。木の実の珍しいバッグ 0111-VG106
¥35,000
椰子の木の実のようなものを半分にカットして中をくり抜き、小物入れのバッグのようにしてあります。正装した時の腰飾りのようにして使っていたのかもしれません。 骨盤辺りの骨の飾りが眼を持った顔のようです。頭に赤と黒に染めた山羊の毛も埋め込まれナガ族らしい仕上げになっています。 やはりこれもJulian Jacobsの「The Nagas」には載っていない初めて見る種類のバッグでした。インド側のコニャック族の村にあったものです。確固たる独特の美意識が感じられ、彼らの作り出す作品の幅広さに驚きます。 骨盤飾りの下になって見えにくいですが、木の実の表皮に下絵なのか線引きで顔らしき絵が描かれています。やはり描かれるのは人の顔、頭です。首狩りした頭でなければならない。 高さは約210mm。幅は150mm。厚さは約90mm。 重さは394g。
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ナガ族。頬杖をつく女性 0115-MG112
¥60,000
このような「体育館座り」のポーズの像はインドネシアでも見られ、「ナガ族はインドネシアから来た」という説を裏付けるものかと思いました。でも考えてみれば腰掛ける物が無いところで休むには「体育館座り」になってしまうとこるから、そう簡単ではないようです。 このような木彫りの像は今では殆ど見かけることはありません。インド軍との戦いで焼失したことも大きいのでしょうが(1956年~2010年)、本来主にモラング(若者宿)に置かれていたこのような木彫り像ですが、そのモラングの文化が無くなっていったことも原因としてあると思います。独特の帽子や首飾りなどの装飾品は辛うじて引き継がれたのでしょうが、村の防衛の役割もあったモラングの必要性はなくなってしまった。 「ナガの民族芸術」では「コニャック族の木彫りは粘土で漂白される」とありますが、この像の表面をみると最初に「粘土で漂白され」ていたかは分かりませんが石灰のようにもみえるもので白く覆い、その上に黒く着色されています。 胸の膨らみと割れ目の性器、どっしりした臀部で女性であることが分かります。 眼はビーズの穴が瞳になるように埋め込んで作られています。 高さは約145mm。幅は約60mm。奥行きは約40mm。 重さは80g。
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ナガ族。角の容器 0116-OG170
¥12,000
「あばたもえくぼ」のような状態だったので、出会ったナガの作品なら何でも的に買った「お神酒」を飲むときの容器です。 ナガ族では米を発酵させたライスビールや穀物を元にした酒が自家醸造されているそうです。 私はアルコールが苦手なので、その手のものには全く関心がないのですが、確かナガランドでも表向きにはアルコール類は売ってなかったように思います。インドには禁酒法がある。でも「ホーンビルフェスティバル」ではお店のメニューにはライスビールがあったように思います。 キリスト教の影響とインドの禁酒法のせいで、飲酒はあまり好ましくない雰囲気になっているようでした。 奥の村に行くと男たちが囲炉裏を囲んでアヘンの吸引でした。 牛の角に籐で飾りと取っ手が付けられています。 口の径が約95mm。長さが約190mm。 重さは224g。
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ナガ族。木の貴重品箱 0116-QG23
¥48,000
初めて見た時は、ナガにもこのような木箱があったのだと感心したものです。Julian Jacobsの「The Nags」にもこのような木の容器は載っていないし(木彫りの像や食器なども彫っているからあって当たり前ですが) とても凝った作りをしているし、当時の生活事情を推察するに単なる小物入れではないようです。写真では分かりにくいですが、横からみると変形の五角形になっていて上の三角形が蓋で開く形状です。 普段は装飾を施した蓋は閉じられ、いかにも特別なモノが収まっているように見せていて、必要な時がくると蓋を開けた状態でそのモノが拝める、という仕様だと思います。開いていても特別感がでるように、そして中のモノを少しでも痛めないように箱の内側にやしの木のような柔らかい樹皮で内張してあります。 模様が打ち込まれた真鍮版が縁取りで使われていますがが、その使い方が慎ましく(貴重品だったろうな)できる限りの凝った装飾で飾ってあげようという気持ちが伝わってきます。 高さは約110mm。幅は約260mm。奥行きは約90mm。 重さは752g。
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ナガ族 渋い矢筒 0116-NG170
¥45,000
竹製のボウガンの矢筒です。ナガ族の弓矢は今のところ見たことがありません。 ナガ族に親近感を覚える理由のひとつに、子供のころ泊りに行っていた田舎の親戚のような懐かしさがあります。顔たちは殆ど親戚のおじさん、おばさんという感じです。 そして身近な道具は馴染み深い「竹」で作られたものが多いです。「竹の文化」とも呼べる美意識があるように思います。囲炉裏のある生活なので、そこで燻されて出来た色合いは日本の古民具のように見えます。 ナガの美意識ではやはり毛皮を使いたかったようで、筒の底あたりに猿と思われる毛皮が飾りに巻き付けてあります。少し抜けてしまっているのが残念。蓋は稲わらで編んで外側は革で覆ってあります。 肩に掛けるための紐を取り付ける編み込みや筒に巻いた細工もとても美しいです。 高さは約570mm。幅は約95mm。竹の外径は約45mm。 重さは約432g
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これぞナガ!ボーンバッグ 0111-SG121
¥85,000
売ってくれたナガのおばちゃんによるとミタン牛の骨だそうです。骨盤あたりでしょうか? 上部のサイドに真鍮板が埋め込まれて渋いアクセントになって「睨み」に凄みを加えています。 底と背面は丈夫な樹皮を竹ひごで骨に縫い付けてあります。側面の逆さの角(耳飾りかも、ナガのコニャック族はこのようなピアスをやっています)は、木を削って作られ同様に固定されていますが、緩みが出ていて両側とも多少ガタつきがあります。 革の取手も付けられ実用的な工夫も施されていますが、肩にかける編み紐の部分は切れて短くなっているようです。おばちゃんは紐を額で支えて、頭の後ろにバッグがくるように提げて見せてくれました。カゴならともかくこのバッグはそうではないだろうな、と思います。 首狩り用では小さ過ぎるし・・ 囲炉裏で燻され、色ツヤ抜群のナガ族ならではの珍しい一品です。 高さは約320mm。幅は約270mm。奥行きは約130mm。 重さは1080g
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ナガ族。ベルつき赤ビーズネックレス 0107-LG48
¥85,000
伝統的な部族社会では、受け継がれた衣装や装飾品を身につけることによって自分の部族を明らかにし、他の部族の者からはどの部族の成員かが一目で分かるようになっているようです。 そのような役割があった首飾りですが、西欧化とキリスト教への改宗によってかつてのような意味が失われ、簡略化されつつあります。それでもナガの人たちはネックレス好きが多く、大人も子供も普通にビーズや牙のネックレスを付けているのを見ると嬉しくなってしまいます。 多分アオ族のネックレスだと思われます。本来はカーネリアンであった赤色のビーズはボヘミアンビーズが使われています。 紐の最後の処理が今風に作り直されていておしゃれです。赤一色にしないで緑や青ビーズを入れているのもうまい! 長さは約600mm。 重さ212g
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ナガ族。ネックレスの原点。数珠玉と骨のネックレス 0107-RG63
¥33,000
ガラスビーズが発明される前(紀元前4000年頃)までは、植物の種子、骨、貝殻などに穴を開けてネックレスにしていました。 石器時代初期(紀元前7000~5500年)には石に穴を開けたビーズが発見されているそうですが、石に穴を開けるという作業を思い描くだけで貴重で高価なビーズであったろうことが推察できます。 やはり普通の人たちはこのような素材のネックレスだったに間違いありません。 日本でもよく見るイネ科の数珠玉とミタン牛か豚の骨で作ったビーズを組み合わせたネックレスです。 自分たちの部族を表す服や装飾品を作ることは、暮らしの中で大きな比重を占めていたと思われるので、ビーズワークも年期が違います。ネックレス全体を通す紐に数珠玉を縫い付けて太くし、骨のビーズとバランス合わせつつ粒々の表情がフラットな骨のビーズを引き立てています。 長さは約840mm 重さは208g
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ナガ族。初めて見たドーナッツ状ネックレス 0107-UG38
¥55,000
一般的に「編み物」は女性なら馴染みのある世界のようですが、男は縁が薄いです。 私もビーズでネックレスなど作りますが、単純にビーズを通し連ねて直線的。「編む」という発想が生まれなかった。 ナガではカゴなどを編むのは男性の仕事のようですが、普段の暮らしの中で「編む」という行為に接しているから生まれる発想なのだろう、と思いました。 改めて「部族社会をやっている人たちのアクセサリー作り」には脱帽でした。 多分、色使いなどからアンガミ族の人たちのネックレスだと思います。 内周の直径は約270mm。外周の直径は約440mm 重さは168g
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ナガ族。足飾り 0107-LHA12
¥25,000
ナガカラーとも呼べる橙から赤色はメノウの仲間であるカーネリアンからきているようです。 多連ビーズはこうありたいっていう見本のようなビーズワークです。 ちなみに23連です。 コニャック・ナガの作品だと思います。そんなに古いものではないようですが、最後の紐の処理を編み込んで留め具を作る伝統的な手法が美しいです。 ビーズの配色も基本のパターンに僅かな変化を加えて味わい深くしてあり、熟練したセンスがうかがえる一品です。 長さは約340mm。 重さは62g
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ナガ族。14連チョーカー 0107-UG48
¥95,000
またはヘアーバンドかも知れません。 ビーズワークの極みのような繊細な組み合わせに感動します。 少数民族と呼ばれている人たちの衣装や装飾品を見るにつけ思うことは、それぞれの文化に根差した「美」に対する探究心というか熱望がハンパないことです。 骨や木などを素材にしたアクセサリーは多分それを付ける人が作っているように思います。でも、こうしたビーズの組み合わせは専門に作る人がいたように推察するのですが、編み物の素養がある人なら思いつくのかなぁ。 紐の処理も通される穴の方は取れにくく、かつ外しやすいように工夫がなされています。 何ヵ所か切れた糸を補修した結び目があります。 コニャック族の作品です。 長さは約490mm。幅は約50mm。 重さは146g
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ナガ族。18連チョーカー 0107-TG31
¥35,000
抑えた色使いで配色のセンスが素晴らしい首飾りです。 私の個人的感想はコニャック・ナガのアクセサリーが抜きん出ているように思えて好きです。 伝統的な基本パターンがあると思いますが、センターのビーズ配色と組み合わせ(さりげなく一個だけ黄緑を配して憎いです)、骨のスペーサーで区切られたそれぞれのパーツも抑制が効いた色使いできれいです。 端のフックに向かうにつれて幅が細くなるように作られていて、18連から9連の間のスペーサーはセンターのそれに比べて短いです。さり気なくやっているけれども、ここからのパーツは一個のビーズに2本の糸を通す手間をかけているわけです。 配色のパターンもキッチリ同じではなく、一個だけ違う色を入れるとか一ヶ所配置を変えるなどして余裕の遊び心を感じます。 長さは約320mm。幅は約60mm。 重さは90g
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ナガ族。オレンジ多連ネックレス 0107-VG30
¥75,000
家宝のネックレスでも村で暮らす人たちは囲炉裏のある壁に掛けてあるか、土間の隅の竹カゴなどに入れておくかだと思います。 現地で手に入れた状態のままだと埃やらで、元の色も分らないことがあります。時代を感じさせて雰囲気は抜群なのですが、触るたびに手が汚れるというのは煩わしい。特にガラスビーズは色が決めてなのに・・・ 迷った末に薄めた中性洗剤で洗ってしまいました。きれいになり過ぎて私としてはガックリ感の方が強いのですが、ナガカラーとも呼べる鮮やかなカーネリアン・カラーのナガの代表的なネックレスのひとつです。 ナガの人たちは橙色から赤色のカーネリアンを好んだようで、かつては産地のグジャラート州にある採掘加工場からの半分はナガランドへ送り出されていたそうです。 最後の紐の処理もビーズを編み込み、ひと工夫加えておしゃれです。 長さは約700mm。 重さは532g
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ナガ族。伝来みかん玉ビーズネックレス 0107-GA28
¥50,000
色彩のセンスが鋭い多くの少数民族にとって、カラフルなガラスビーズはとても魅力的だったと思います。 山地に暮らすナガの人たちにとっては、伝え聞く海を思わせるこの水色系のビーズに特に惹かれていたかもしれません。 主流の色はカーネリアン・カラーですが、ちょこっとアクセントにこの水色系のビーズが使われ、おしゃれです。 本来は凹凸のはっきりした筋がはいったミカン玉ですが、親から子への伝来ビーズです。辛うじて筋が確認できるくらいにすり減っています。キリスト教が入る以前では日中は勿論、就寝するときにも身につけていたそうです。 キリスト教のもとでは「首狩り」は勿論のこと多くの伝統文化が否定され、装飾品を含む伝統的な衣装も禁じられたようです。 長さは約960mm。大きなビーズの直径は約18mm 重さは426g
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ナガ族。シェルビーズネックレス 0107-RG58
¥50,000
1988年に西部美術館で「ナガの民族芸術」と題して展示会が行われたそうです。 その時発行された冊子の中の「アルナーチャル・プラデーシュ州」に住むナガの人たちの写真に私は強く惹かれました。 知り合いにいそうな顔立ちの男女が、麻のシイプルな服を着て男は刀を差し、髷を結ってヘアピン、首に大量のビーズネックレスで記念写真のようにおさまっています。 豊富な写真と図版がカラーで収録されていて解説も充実している冊子です。日本語で読める数少ない「ナガの資料」で、ナガ好きにはお勧めです。タイトルは「EARTH & SKY ナガの民族芸術」 そこで彼らがしているネックレスのメインが、このシェルビーズです。これと出会った時の喜びは忘れられません。 長さは約860mm。ビーズの最大径は約18mm。 重さは412g
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ナガ族。ベルト 0107-UG47
¥130,000
デリーのあるお店では、この手のビーズの類はドッサリと眼にしていました。そんなことや嵩張るし、売れにくいだろうな、とベルトは後回しにしてきたのですが、ある年そのお店に寄ってビーズがあったコーナーを覗いて愕然。カラーンと無くなっていました。 以来「ナガ族のものだ」と分かれば買うしかない、と思い定めて巡り会えたナガのビーズのベルトです。 私の好きなコニャック・ナガの作品です。渋めに抑えたビーズの色彩センスが相変わらず憎いばかりです。ナガカラーとも呼べるオレンジビーズはアクセントでさりげなく主張。 両サイドの留め具に向かうにつれて幅が狭くなるように、24連から19連になっています。スペーサーの骨のバーも短くなっている。 留め具のシェルには、人の姿が点描されています。 紐の補修が何ヵ所かあります。 長さは約970mm。幅は約127mm。 重さは534g
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ナガ族。ヘアー・バンド 0107-UG11
¥45,000
シードビーズの作品で「ネックレス」、「ベルト」と並んで代表的な「ヘアー・バンド」です。 コニャック・ナガのものだと思います。 使われているビーズの色は3種類とシンプルな色数ですが、紺ビーズ、青ビーズが極めて効果的に用いられて美しく熟練を感じます。 後ろにくる通した麻紐の処理もカッコイイ。 縦にビーズの連を結んでいる紐が一ヶ所切れています。 長さは約520mm。幅は約56mm。 重さは204g
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牙ネックレス 0201-JA47
¥18,000
トライバルアートの象徴みたいな牙(野ブタかイノシシ)をトップにしたネックレスです。 黒いビーズはバナナの種だそうです。一つ一つが不揃いで味わいがあり、なおかつ軽い。 それに合わせたように牙も黒く着色され、牙の付け根の空洞に赤色の房がアクセントできまっています。 この赤い房から「モン族」か「ヤオ族」かな、と思っているのですが、(全体から受ける印象ではナガではないだろうな・・・)華やかな刺繍で名高い彼らのネックレスにしては渋すぎるように思います。 でも、彼らのシャーマンならこんなネックレスを付けていそうです。 ビーズの長さは約660mm。牙の長さは約110mm。 重さは66g。
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カレン族。髪飾り 0202-QG80
¥20,000
タイのチェンマイの骨董屋さんで見つけました。こんな具合に「牙」が使われていると、もう買うしかないっていう感じです。 店のご主人が言うには「カレン族」の髪飾りだそうです。独特の刻印が特徴の手作りシルバービーズでも有名です。 写真集などで見る限り、このような髪飾りは伝統的な装飾品ではないように思います。普段使いの髪飾りとして手先の器用な男性が想いを寄せる彼女に作ったのかな、と想像してしまいます。 櫛の部分は竹を細く削ったものです。牙と櫛との黒い接合部分は、動物の骨などを煮て作った天然接着剤の「にかわ」だと思います。 束ねた黒髪に白い牙が左右にニョキ! 高さは約120mm。幅は約100mm。 重さは34g
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ヤオ族。道教の冠 0202-BG24
¥30,000
ヤオ族の人たちは固有のアニミズムと道教が習合された宗教を信仰しているそうです。 あまり馴染みのない道教ですが、中国では仏教、儒教と並んだ三大宗教のひとつです。 東南アジアで道教と思われる施設や儀式を見たことがありますが、赤や金色が目立つ派手ないかにも中国という印象しか残っていません。と言っても中国には行ったことがないのですが。 これは道教を究めた道士が聖職者になるときに被る冠だそうです。 蓮の花かと思っていたのは冠だったわけですが、中央に立つ卒塔婆のようなものに彫られた渦巻やひょうきんな顔がアニミズムの片鱗を感じさせてくれます。 高さは約120mm。幅は約40mm。 重さは36g
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ヤオ族。ドラゴン 0301-AG7
¥38,000
タイの少数民族物を扱う骨董屋さんで20年くらい前に買いました。 その頃はアクセサリーがメインでこのような品は、趣味のコレクションで毎回2~3点のみ買っていました。今となってはもっと買っておけばと悔やまれます。 少数民族の「ドラゴン」くらいの認識しかありませんでしたが、ヤオ族にとっては彼らの大元、原初的な存在である「バンコ」という竜犬を表しているのだそうです。 「竜犬が敵の王を破ったので漢族の王女と夫婦になり、その間に生まれた六男六女がヤオ族の12姓の始祖となった」とウィキペディアにありました。 ドラゴンにしては可愛らしいお座りポーズです。成る程、竜犬だったわけです。ヤオ族の人たちが犬と仲良しだったらしいことは分かりますが、ウィキペディアでは「竜」は中国では皇帝のシンボルとして扱われていた、とあります。 強力な帝国中国に尻尾を振って迎合しているっていう印象を受けてしまいます。 竜犬といえども竜(中国漢族)の血をひく出自を誇示しているような・・・ 長さは約137mm。高さは約63mm。幅は約33mm。 重さは84g。
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ヤオ族。母子像 0301-JG40
¥13,000
漢民族によく見られる吊り上がった一重瞼の女性が赤ん坊をヒシッと抱きしめた木製の像です。 足元を見られると分かるのですが、自立して立たない作りになっています。全体にデフオルメされて頭でっかちで、足がとても小さい。纏足かも知れませんが、それでも別に台座があって据えられて立っていたようには見えません。 何に使っていたのだろう?女の子のお人形遊び? 狩猟民の本を読んでいた時にこんな一節がありました。「広場にはシャーマンが造った小屋があり、ここに獲りたい動物を木彫り像にして捧げた」 子供を授かりたいと望む女性のための人形かも? 女性の手のひらに自然に納まる大きさになっているので、出産の時に握りしめられていたお守りみたいな。 真剣な眼差しだし・・・ 右足の甲の部分が欠けています。 高さは約170mm。幅は約45mm。奥行きは約55mm。 重さは112g
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ヤオ族。かわいい道士の像 0301-AG4
¥18,000
独特な刺繍と衣装で有名な「ヤオ族」ですが、この呼称はタイ、ラオスの人たちが付けた名前で、彼らは「ミエン」と自称しています。 古代より漢族の影響を受けていたので宗教もアニミズムと道教が習合されたものだそうです。(ちなみに話す言葉はミエン語なのに、漢字の姓名を持っている) 道教が、西欧では「タオイズム」と呼ばれる「老荘思想」から不老不死の仙人を理想とする「神仙思想」、仏教などの対抗意識からなのか土着神、英雄、中国神話の人物なども神格化した「多神教」的要素もあり、そして教団があって分派もあるというように複雑になっているようです。 で、これは道教を究めた道士の神格化した像、だと思います。髪型がユニークで木彫りに漆が施してある。 高さは約49mm。幅は約28mm。奥行きは約28mm。 重さは14g